
~三味線雑学~
津軽三味線の流派は
大きく分けて叩き三味線、弾き三味線に分類されます。
叩き三味線・・・リズム感、打楽器的要素を取り入れて豪快に打ち込む。
白川運八郎先生 木田林松栄先生 福士政勝先生
といった名人達を祖とする。
小山流
宗家:小山貢翁、家元:小山貢先生
澤田流
家元:澤田勝秋先生
高橋流
家元:高橋祐次郎先生
弾き三味線・・・三味線は叩くのでは無く弾くものである。と云う理念のもとに繊細かつ技巧な音色を重んじる。
竹山流(家元:高橋竹山)
弾き三味線の流派として唯一全国的に認知される流派。
竹山先生は一地方の芸であった津軽三味線を全国に広めた第一人者です。
私も個人的に敬愛する演歌界の大御所 北島三郎さんが歌った風雪ながれ旅のモデルにもなった方です。
竹山先生の演奏スタイルは弾き三味線と云われますがマスコミで活躍されるようになられた昭和40年頃
同じ奏者として活躍していた木田林松栄先生が得意としていた叩くように三味線を演奏するSTYLEに対してのものであると云われてます。
また弾き三味線と言い伝えれるようになったエピソードとして
竹山先生がインタビューを受けた際に『三味線(の奏法)は叩くものですか?弾くものですか?という質問に対し
三味線は弾くものだ。と答えてから竹山先生の三味線は弾き三味線であると認識されるようになったようです。
竹山先生は具体的な奏法について言及したのではなく
太鼓は叩くもの 尺八は吹くもの、三味線は弾くものとして伝えた事が
間違って認識されたものであるとも云われていて
叩き三味線も弾き三味線も大元は同じであると云えるかもしれません。
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