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和太鼓のパーツ名称紹介
- 2016/10/10
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和太鼓の名称(長胴太鼓)
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・舞台演奏 お囃子 神事など幅広く使用されて 和太鼓とえばこのタイプの太鼓をさすほど最も馴染み深い太鼓で はないでしょうか。 |
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外見の特徴は胴の中央の部分がたるのようにやや膨らんだ形状になっており 口径(皮の面の幅)より胴の長さが長いために長胴太鼓と呼ばれますが 神社などでもよくつかわれるために宮太鼓とも呼ばれます。 口径(皮の面の幅)より胴の長さが短いもの(写真B)は 短胴、または平胴と呼ばれます。 |
太鼓のサイズは皮の部分の直径をベースに
1尺(約30㎝)幼児キッズ
1尺2寸(約36㎝)小学生低学年くらいまで
1尺4寸(約42㎝)コンパクトで小ぶりなサイズ
1尺5寸(約45㎝)中間
1尺6寸(約48㎝)打面が広くやや余裕のあるサイズ
このあたりは比較的運び易く保管し易いため一番普及率が高く
ミドルサイズとして用いられる事が多いと思われます。
ミドルサイズとしては
大きめの太鼓で撥なども太目な長い撥を用いてよりダイナミックに
1尺8寸(約54㎝)
2尺(約60㎝)
2尺2寸(約66㎝)
そして花形やシンボルとして使用される大太鼓。
Wikipediaでは一般的には3尺以上を大太鼓とすると定義されてますが
社会事情として個人や団体で大太鼓として使用されるのは
運搬諸事情から2トン小型トラックやワゴン車でも運搬が可能な
2尺5寸(約75㎝)
3尺(約90㎝)
が最も多いのではないかと思われ
3尺5寸(約1m5㎝)
くらいまでが一般的ではないかと思われます。
また2尺を超えると長胴は重量や面積が嵩張るため
短胴(平胴)タイプの大太鼓が重宝されてます。
4尺(約1m20㎝)
5尺(約1m50㎝)明治神宮 奉納太鼓(浅野太鼓製)
6尺2寸(約1m86㎝)『大和』 (浅野太鼓製)
7尺(約2m10㎝)世界最大級の和太鼓『富士山』
地上高※台座含 3m77cm6mm、重量2.5t (浅野太鼓製)
3尺5寸以上になると運搬や設営も大がかりになり保管も大変で
大変希少で太鼓本体の費用もかなり高額となってきますので
太鼓製造元 以外で個人で所有できるのはお寺や神社、
協会 連盟 財団法人など助成金を得られる団体、
あるいは皆で頑張ってお金を出し合って購入になると存じます。
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このように太鼓を垂直に置いたり横に置いたり斜めに置いたり
様々な置き方をすることで打法が異なり表現が広がります。
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それでは上から順番にパーツの説明を行います。
・皮 長胴太鼓では素材は 主に肉牛のメス牛の堅くて丈夫な背中の部分が 使用されます。 音の部分でドンという音を出す一番メインパーツです。 |
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・淵 皮と胴の端の部分です。欅などの重い素材の方が深みのある音になります。 音の部分でカラカラという音を出すメインパーツです。 |
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・耳 耳があると皮が緩んだ際に貼りなおすことができます。好みになりますが見た目が威厳があるという考え方もあるようです。 音の部分では耳は響きは無く楽曲中の音としては成立しないので演奏には使用しません。 耳のある太鼓で淵を打つ際には耳にあてずに 打つ技術が必要となります。 耳の無い太鼓は皮が緩んでも張りなおせません。 |
耳あり 耳なし |
・鋲 耳と皮を留めてある金具で 特殊奏法や擬音として使用されることがございますが撥が削れたり傷が入るため撥の寿命が短くなります。 基本は演奏には使用しません。 |
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・胴 樽のように胴を張り合わせて作る集胴製、 1本のくり抜きから作るくり抜き胴があります。 材質は様々ですが欅が最高素材とされ 直径1メートルを超える欅は希少なため 目有と呼ばれる材木(タモ、楠、唐木) が使用されるそうです。 胴の部分は淵とは違う響きを得られるために 演奏用に使用することもございますが 化粧面 顔ともいえる部分 傷が入ると台無しですので打つ場合には 持ち主が胴を打っても良いと判断し かつ傷つけない技術が求められます。 マイ太鼓を持つ人は少ないと思いますので 勝手に胴を打つと持ち主や管理責任者からは 本気で怒られても仕方無く 基本は胴は使用しないと思ってください。 |
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・かん 胴の中央にある鉄製の部分です。 持ち手 太鼓を持ち上げたり運ぶ際に使用し 飾りがついておりますので化粧面として取り扱うことが一般的です。演奏には使用しません。 |
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以上が長胴太鼓のパーツの説明になります。
少しでも参考になればと僭越ながらもこれまで見聞きした情報や実体験の中からまとめさせていただきましたが
とても奥深いものですのでいろいろと調べられた方が良いと思います。
著者も引き続きまた勉強、研究を重ねて随時更新していきたいと思います。
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