ドン・コンの打ち方(腕と手のひらの連携) ドンは和太鼓で一番重要 和太鼓はドンに始まりドンに終わる。 ここからすべての技 リズム フリに繋がっていく 非常に重要なポイントです。 これに太鼓力学初期段階においては最大の原動力、力点といえる腕の操作が加わってド~~~ン!!!!という響きを生み出してくれます。 今回はドンの打ち方をお伝えします。 指導者によって方針も考え方も違いますので 多少異なる点もあり 私の先生と言ってる事が違う。って場合には その先生のお考えに従っていただくのが一番だと思います。 和太鼓は叩くんじゃねえんだ。打つんだよ。師匠から良く叱らられました。 (怒ってんじゃねえんだ。叱ってるんだよ。って) 打つと叩く。 広義では似た意味あいを持つと思いますが
心を打つ。手裏剣を打つ。ボールを打つ。 ゴルフ 野球 ボクシング、 そこには研究を重ね 姿勢 脱力 スピード 体術 技術と鍛錬が伴って 芯を捉えてはじめて出来るイメージです。 打つ。 ここにド~~~ンという響きの豊な音を出す すべてが集約されているように思えます。 どうすればド~~~ンと太鼓を打てるんでしょうか? 力任せに打っても大きな音は出たとしても 良い響きは得られません。 またすぐにヘバッってしまいます。
太鼓においても 太鼓の芯を捉える。 的確な場所を掴んでジャストミートする。 くどいようですがそのためには ポジションを掴んだら 撥に最小限の力あで最大限に運動エネルギーを伝える。 が重要です。 そしてフルスイングするための身体の使い方。 フルスイングしても撥がぶれないように撥の軌道を安定させる。 その前に 的となる太鼓の音の違い、芯を知る 何処を打てば良いのか、 周辺図と目的地 ゴールがわかっていないと 撥の軌道(ゴールまでの行き方)も(交通手段)も決めようがありません。 ドンという音を出すためのゴール。 目的地を探すために 太鼓の場所による音の違い、芯 コアを知ることから はじめていきましょう。 太鼓は皮の場所により音が変化していきます。 画像はイメージで皮に色をつけてます。(あくまで目安です。)
白→オレンジ→赤→エンジと移行していくと 小さい音から大きな音にしたり 物音が遠くから段々近くに遠近法のような効果を出す事も出来ます。 特殊奏法として下記のように
ドンという音を出すポイントは オレンジと白の部分を除いて 赤とエンジの部分を狙って行く。 ということになります。 先ずは打率10割ホームラン 10回打ったら全部エンジの部分をジャストミートできるようにしてから 他の部分の音も音の幅を広げていくと良いと思います。 皮の中心 部分を打つゴールが決まったら 次は撥の軌道です。 例えば 電車で品川駅(あなたの身近な駅に置き換えてください) を目指すとして 山の手線外回りを使っても内回りを使っても目的地にはたどりつけます。 太鼓の皮の真ん中にアクセスするための ルート、軌道も
いつでも行きたいときにアクセスするためには 撥と腕の目的と方向が一貫している必要があります。
例えば一つの目的を達成するのに 運転手さん 車掌さん 乗客 みんなバラバラでは目標達成が困難です。
本当は品川行きたいのにお隣の田町に行ったり東京や新宿に行ったり 遠い田端に行ってしまったり。
役割は以下のようになります。 日本の電車をはじめとする交通網は時間も本当に正確で ホームの立ち入り 割り込みなど 乗客によるトラブルがない限りは本当に寸分の狂いもなく 安全に目的地に届けてくれます。 ここでは電車を例にして撥と腕や肘 拳との関係性に置き換えてみたいと思います。
肘の向き 多くの方は肘は横向きになっていて 手を真っ直ぐあげると肘が地面や太鼓を垂直に置いた皮面に対して横になると思います。 これを進行方向 目的地の方向に正してあげる必要があります。 拳の向き そもそも拳の向きってどうなってるの?
目的地とルートが決まりました。 次は速度と仕事量です。
いかに早く効率的にゴールにたどり着くか。 そしてどれだけの仕事量をこなせるか。
繰り返しになりますが より多くの仕事をこなすために 腕の根本からを動かすことを心掛けましょう。
1両編成の電車より6両編成の電車の方が 効率良くたくさんの人を目的地に運んであげる事が出来ます。
小手先だけでは運動エネルギーと仕事量は小さく 腕の根本から運動エネルギーと仕事量が大きいのですから^-^
そして速度。
この世で最高の運動エネルギーはスピードです。
高校レベルで教えている物理学の単純計算ですが 速度が二倍になると運動エネルギーは2倍ではなく二乗になります。
効果的にスピードを生み出す要素の一つが 撥をしならせる撥捌きにあります。 もう一つ 物体の質量によって音も変わって来ます。 撥選びで音質も変わります。
撥をしならせるにはテコの原理と慣性の法則を使用します。
悪い例
撥の角度と拳の位置がそろうように 【スロー動画で動きの確認】 撥のしなり 腕の動き |
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左もやってみる ・交互に打つ 反対の拳が基準 |
ドンは和太鼓の打ちはじめの最初の一歩。
打てば鳴る単純な楽器ですが
最初はなかなか思うように鳴ってくれないかもしれません。
しかしドン!!!って音が出たときは本当に
いやなことも辛いことも悩み事も吹き飛ばしてくれるように
胸がスカッとします。
是非チャレンジしてみてください。
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