10話登場人物紹介
![]() つむぎ主人公三味線クラブ創設者。今回はクラシックセッションにチャレンジ!? | ![]() はやり つむぎの大親友。ムードメーカー 母はプロダンサー。今回は三味線で参加。 | ![]() りゅうこう 冷静 無口男子、祖母は三味線弾き。アコ・・ | ![]() かける 江戸っ子 三味線クラブのリード役。今回はクラシックピアノで参加。 |
![]() アコ 8話で登場したフォロワー100万人越え再生回数1億越えの人気シンガー。澄美田小OBでバイオリンが音楽の原点。といことで | ![]() ひびき 6話7話で登場した民謡会和太鼓担当。打楽器全般得意で今回は鉄琴グロッケンで参加。広島弁。 | ![]() ともえ 2話6話7話で登場したレギュラーキャラ。民謡会の篠笛担当。東北弁。fluteの代用で参加。 | ![]() たいきち 7話で登場した尺八。民謡会所属。今回はティンパニで参戦。博多弁 |
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シーン①|P00–P09 クラシックの扉
P00|前回までのあらすじ
つむぎ、はやり、りゅうこう、かけるは三味線クラブを作り、民謡、和楽器、ストリートライブ、そしてジャズへと三味線の世界を広げてきた。
第9話ではジャズバーZのセッションへ飛び込み、違う楽器や音楽でも音を通してつながれることを知った。
そして丹仁野先生から、新たな課題が告げられる。次に四人が挑むのは――クラシック。
P01|影ながら見守っていた先生
放課後の音楽室。丹仁野先生は四人へ、これまで言わずにいたことを明かした。
丹仁野先生「実は私はクラブ顧問としてあなた達の放課後課外活動を全て見守ってきたの。」
かける「え!?じゃストリートライブの時も観てたのかよ?」
丹仁野先生「ええ。大山象山先生の三味芝居はもちろん、民謡会館での和楽器セッションもね。」
かける「先生、安月給なのに。俺たちのために・・・・」
丹仁野先生「ホホホ ゲンコツするわよ」
P02|クラシックメンバー紹介
丹仁野先生「あなた達の研究熱心、そして成長ぶりは目を見張るものがあるわ。」
「そして伝統だけに囚われず、新しい音楽世界も創造してる。」
「だからクラシックはきっとあなた達の成長のこやしになると思ってね。」
そして先生は、新しい仲間を紹介した。
丹仁野先生「今回のクラシックメンバーを紹介するわ」
アコ「よう!ガールズ。またあえたね。」
P03|アコの音楽の原点
つむぎ・はやり・かける「ええええ アコねえさん」
りゅうこうだけは、いつもの無表情のままアコを見ていた。
丹仁野先生「アコさんは澄美田小の卒業生なのよ。」
四年前。小学生だったアコは、クラシック倶楽部でバイオリンを担当していた。
丹仁野先生「アコさんはクラシック倶楽部で3年間バイオリン担当だったの」
アコ「今回先生から君たちのためにって駆り出されてさ。」
「恩師の頼み無下にできないし、あたしの音楽の原点でもあるからさ。」
P04|アコと再びセッション
かける「うわ!!嬉しいぜ!」
はやり「ストリートライブのリベンジジャン!」
つむぎ「うん 今度は三味線でセッション出来るんだね!」
喜ぶ三人の横で、りゅうこうだけが頬を赤くしてそっぽを向いた。
はやり「あれ?りゅうこう君どうしたのかな?」
りゅうこう「うるさい。」
P05|おなじみの仲間も集合
丹仁野先生「ほかにも御馴染みのメンバーよ。」
ともえ「ひさしぶりだ!」
ひびき「おもしろそうじゃの!!」
たいきち「きさんたちゃ おいたちば置いていってからくさ。みずくさかぞ!」
はやりは名前と方言が頭の中でごちゃ混ぜになった。
はやり「あああ たい に じゃけんじゃけんに んだんだジャン!」
P06|鉄琴とティンパニ
たいきち「きさん!いいかげん名前ば覚えんね!」
かける「こいつはたまげた濃い面子だな先生。でもよ、音楽室じゃ和太鼓打てねえんじゃねえの?」
丹仁野先生「あなた達の人脈よ。ひびきさんには鉄琴 たいきち君にはティンパニをお願いするわ。」
ひびき「うちは打楽器ならなんでもいけるけん!」
たいきち「おいも天才ばってん ティンパニもうまかっちゃん!」
P07|篠笛とピアノ
丹仁野先生「ともえさんにはフルートの代用で篠笛」
ともえ「和楽器の良さとクラシックの良さを損ねんよう頑張るだ!」
丹仁野先生「かけるさんはピアノをお願いするわ。」
かける「てやんでい!俺はまたピアノかよ!!」
丹仁野先生「クラシックで音が足りないのよ。経験者だしお願い!」
かける「わかったよ!任せとけい!」
P08|新世界のとらじょさま
丹仁野先生「1曲目は ドボルザークの新世界と とらじょさまの融合よ。」
はやり「きたきたーーとらじょさまなら大得意ジャン」
つむぎ「一番最初に習得した曲だもんね。」
丹仁野先生「構成を説明するわね。」
全員が先生の説明へ耳を傾ける。
「練習してみましょう。」
それぞれが楽器を構え、最初のクラシックセッションへ踏み出した。
P09|イメージは中世ヨーロッパ
丹仁野先生「イメージしましょう。ここは中世のヨーロッパ ステンドガラス大礼拝堂」
七人の頭の中に、荘厳なステンドガラスと高い天井の礼拝堂が広がった。
ただし、はやりだけは肉とラーメンの世界へ迷い込んでいた。
かける「てやんでい!おめえだけ違う世界に行ってんじゃねよ」
はやり「お腹空いたんでついついジャン。」
丹仁野先生「もとい新世界のとらじょさま行ってみましょう!みんなでクラシックセッションよ。」
シーン②|P10–P19 新世界のとらじょさま
P10|知っている曲が新しい音へ
三味線へクラシックの厚い響きが重なり、いつもの「とらじょさま」がまったく違う景色を見せ始めた。
はやり「なんか全然雰囲気変わるジャン!」
つむぎ「新世界のとらじょさまだね」
りゅうこうの三味線も加わり、三人の音がクラシックの流れへ溶け込んでいった。
P11|時代も国も違うのに
ともえの篠笛が伸び、その下をかけるのピアノが支える。
ともえ「じぇじぇじぇ ピッタリはまってるだ!」
かける「時代も国も違うのにシンクロしてるってすげえな。」
和楽器と西洋音楽。その境目が少しずつ消えていった。
P12|打楽器もクラシックへ
ティンパニと鉄琴も、三味線のリズムへ呼吸を合わせる。
たいきち「よかよか!ほんなこつ」
ひびき「たいきち!張り切り過ぎて皮破るなよ!」
二人の元気な掛け合いまで、曲の勢いの一部になっていた。
P13|少年じゃなく、りゅうこう
アコのバイオリンが三味線へ寄り添う。
アコ「少年、三味線もいかしてるじゃん!」
りゅうこうの頬が赤くなった。
りゅうこう「りゅうこうだ。」
そっぽを向きながらも、三味線を弾く手だけは止まらなかった。
P14|アコのとらじょさま
バイオリンを弾きながら、アコの歌が礼拝堂のイメージへ響く。
「とらじょさまから何買ってもらった」
「おしろい 七色蛇の目傘」
つむぎとはやりが息を合わせる。
「ホイさ!」
民謡の言葉が、クラシックの響きの中で新しい表情を見せていた。
P15|傘はなくても裾は濡れる
りゅうこうとかける、ひびきとたいきち。楽器同士が短い音を受け渡していく。
その中央を、アコのバイオリンと声が通り抜けた。
アコ「傘はなくても裾は濡れる」
同じ歌詞を繰り返しながら、演奏は静かに最後の余韻へ向かった。
P16|先生のアレンジ
一曲が終わると、はやりが真っ先に先生へ振り返った。
はやり「先生クラシックアレンジ凄いジャン!」
かける「そうそう。伊達に年喰ってねえよな!」
丹仁野先生「ほほほ。あなたって会話に配慮がないわね。」
はやり「まあまあ先生、怒るとシワが増えるジャン」
丹仁野先生「フォローになってないわよ。」
P17|次回の課題
ともえ「すっかり日が暮れただな」
ひびき「夢中で気づかんかったのう」
はやり「どうりでお腹減るはずジャン!!」
丹仁野先生「今日はもう遅いから次回の課題を出します。」
「嘉瀬奴踊りとハンガリー舞曲の融合『ハンガリーの奴踊り』」
P18|こうして初日が終了した
かける「面白そうだな」
たいきち「おいたちゃ民謡の会の練習もあるっちゃん」
ひびき「男がこまい事いうなって。こっちの方が面白そうじゃき!」
はやり「たいはなかなか見どころあるジャン」
たいきち「きさん、ちったあマシなこつ いわんげな。」
みんなが先生へ礼をし、それぞれ帰路についた。
こうして初日が終了した。
P19|クラシックにハマる
家へ帰ってからも、四人の頭からクラシックの音は離れなかった。
つむぎ「ハンガリー舞曲ってこんな曲なんだ」
はやり「身体がうずくジャン!」
りゅうこうは自宅の稽古場で、祖母に見守られながら黙々と三味線を練習した。
一方、しゃみよしでは親子の怒鳴り声が響く。
かける父「てやんでい!また店も手伝わねえでほっつき歩いてんのかよ!」
かける「すっとこどっこい!てめえがサポートしろって言ったんだろうが!」
私達はクラシックの魅力にはまってしまった。
シーン③|P20–P27 ハンガリーの奴踊り・次の挑戦
P20|今度は中世ヨーロッパ城内
放課後 三味線クラブ練習での 待ちに待ったClassicセッション。
ともえ、たいきち、ひびき、アコも楽器を持って集まった。
丹仁野先生「さあ、今回もイメージするわよ。貴族衣装に、背景は中世ヨーロッパ城内でイメージしましょう。」
つむぎ、かける、りゅうこうの頭には華やかな城内が広がる。
しかし、はやりだけは江戸城へ行っていた。
はやり「殿中にござる!」
かける「てやんでい!また別世界に行きやがって」
はやり「時代劇の見過ぎジャン……」
P21|ノリノリ軽快
嘉瀬奴踊りとハンガリー舞曲が重なり、三味線まで軽快に跳ね始めた。
つむぎ「なんかノリノリ軽快で楽しいね!」
はやり「ホラ!りゅうこうもボサっとして無いで躍るジャン!」
りゅうこうは聞こえないふりをして、そっぽを向いた。
P22|アコには素直なりゅうこう
アコ「少年、ボサッとつったってるとダメだぞ!」
りゅうこう「りゅ、りゅうこうだ!」
赤くなりながらも、りゅうこうは小さく身体を揺らし始める。
かける「なんだぁ? りゅうこう アコねえにはやけに素直じゃねえか?」
ひびき「ほんに、わかりやすいのう!!」
P23|Time to dance the Yakko dance
演奏の中央へ、ともえの声が飛び込んだ。
ともえ「さあさこれから!」
Time to dance
the Yakko dance
Yeeeeeeah!
かけるのピアノ、アコのバイオリン、そしてその隣で三味線を弾くりゅうこう。
Well, the time
has finally come—
P24|ハア!ヨヤナカ!サッサー!
Come on now
let the Yakko dance begin
Woo-yeah!
ともえの歌と踊りへ、三味線と打楽器が応える。
つむぎ・はやり「ハア! ヨヤナカ! サッサー!」
たいきち・ひびき「ハア! ヨヤナカ! サッサー!」
クラシックと民謡が混ざった音楽室は、いつしか祭りのような熱気に包まれていた。
P25|それほどでもあるジャン
丹仁野先生「とてもよくできたわね!」
アコ「先生のアレンジのおかげだよ」
はやり「それほどでも・・・あるジャン!!!」
かける「おめえさん 演奏はともかく 踊りはてえしたもんだよ。」
つむぎ「血は争えないね。」
P26|胃袋が戦場ジャン
丹仁野先生「次回はG線上のアリアと本庄追分の融合よ」
はやり「G線上もいいけど胃袋が戦場ジャン」
ぐう、とお腹まで音楽へ参加した。
ともえ「はやりちゃんは食いしん坊だな」
つむぎ「私 本庄追分 大好き!」
かける「じゃあ俺が特訓してやるぜ!」
P27|後輩想いのアコ
私達は特訓を重ねた。
鉢巻きを締めたかけるが先生役になり、つむぎとはやりを特訓する。りゅうこうは教壇側で見本を見せた。
その頃、廊下の隅ではアコが電話をしていた。
アコ「あ、すんません。大事な用事あるんでキャンセルで!」
丹仁野先生「アコさん そこまでしなくてもいいのよ?」
アコ「先生、あの子ら絶対 自慢の生徒になるって。だから出来る限り 協力するよ。」
丹仁野先生は、かつての教え子を見て静かに笑った。
丹仁野先生「私の自慢の教え子のあなたお墨付きね。あの子達も喜ぶわ」
音楽室から、次の曲へ向けた三味線の音が響き続けていた。
シーン④|P28–P34 じょんがら節への挑戦
P28|G線上の本庄追分
ステンドガラスの大礼拝堂を思わせる空間に、アコのバイオリンが静かに伸びる。
ともえの篠笛が応え、かけるのピアノがその二つの音を支えた。
たいきちとひびきも向かい合い、次に入る音へ呼吸を合わせる。
「G線上のアリア」のやわらかな流れと、本庄追分の節回しが、少しずつ一つになっていった。
P29|ほんじょうめいぶつ
アコがバイオリンを弾きながら、切ない声を伸ばした。
「はあーーー」
「ほんじょうめいぶつ
やきやまのわらびよー」
つむぎ、はやり、りゅうこうの三味線が、その歌を下から支える。
かける、ともえ、ひびきの声も重なった。
「きたさあああーーー」
クラシックの長い音と、追分の伸びやかな声が、大礼拝堂の空気をゆっくり満たしていった。
P30|やけばーーーやくーほーど
アコ「やけばーーー やくーほーど」
「つよくーなるー」
アコの歌が艶やかに伸びる横で、はやりがいたずらっぽくりゅうこうの背中を押した。
つむぎは思わず笑い、りゅうこうは「よせ」と言いたげに振り返る。
そのやり取りまで音の中へ溶け込み、アコとりゅうこうの声が続いた。
「きたさー きたーさー」
P31|じょんがら節が来た
丹仁野先生「次はじょんがら節と 白鳥の湖と運命の 融合よ。」
はやり「じょんがら節きたきたーーー 念願叶うジャン!」
つむぎ「五大民謡 津軽三味線の代表曲だね!」
二人が浮かれる横で、かけるだけはすでに次の練習を考えていた。
かける「浮かれてんじゃねえ!てめえら今日からじょんがら特訓でい!」
はやり「合点承知ジャン!!」
P32|日曜日・しゃみよし
日曜日。しゃみよしの店内では、つむぎたちがまた三味線の糸を張り替えていた。
かける父「てやんでい!てめえらなんべん糸替えりゃ気が済むんだ?」
かける「すっとこどっこい こちとら遊びじゃねえんだ」
かける父「おうおう 威勢がいいこった」
つむぎ「いつもありがとうございます。」
かけるの父は、ぶっきらぼうな顔のまま答えた。
「いいって事よ くしゃみだかシャックリだかしらねえが頑張れよ!」
かける「てやんでい!シャミる!でい」
P33|月曜日・もう一度イメージ
月曜日の放課後。張り替えたばかりの糸を見て、アコが気づいた。
アコ「お!また糸替えて来たんだね!」
丹仁野先生「さあ、今回もイメージするわよ!!」
今度のイメージは、ルネッサンスの衣装とヨーロッパの城、庭園、そして湖。
つむぎ、かける、りゅうこうは素直にその世界へ入っていく。
ところが、はやりの頭の中では再び時代劇が始まっていた。
しかも今回は、かけるまで巻き込まれている。
かける「てやんでい!勝手に俺をまきこむんじゃねえ!!」
はやり「てへぺろ!かける先輩と時代コス願望ジャン!」
P34|白鳥の定番?
「白鳥の湖」とじょんがら節の演奏が始まる。
ルネッサンスの衣装で構えるつむぎ、かける、りゅうこう。
そして、はやりだけがなぜか白鳥そのものになっていた。
はやり「白鳥の定番ジャン!」
かける「馬鹿野郎!その白鳥じゃねえ!」
クラシックの優雅さとじょんがら節の力強さの中へ、いつものボケとツッコミまで飛び込んだ。
シーン⑤|P35–P43 じょんがら三連戦・クラシック合宿へ
P35|白鳥のじょんがら節
はやりの白鳥姿があまりにも堂々としていたせいか、緊張感はすっかり消えていた。
ともえ「なんだか親母みてえだな」
ひびき「癒されるのう」
たいきち「なんが?緊張感ぶちこわしたい!」
アコはバイオリンを構えたまま笑った。
アコ「あはは。君たちってほんと愉快だね!」
P36|おくにじまんのじょんがら節よ
中心に立つかけるの声が、白鳥の湖の旋律を割るように響く。
「ハア嗚呼あぁぁおくにじまんの じょんがら節よ」
ともえ、ひびき、たいきちが応える。
「若い衆唄えば あるじの囃子」
つむぎとはやりは三味線を弾きながら身体を動かす。
「娘踊れば Even the rice ears dance」
優雅な白鳥と荒々しいじょんがら節。その正反対の音が、かえって互いを強く見せていた。
P37|All you good people
アコとともえの声が重なる。
All you good people
かけるが続く。
gathered here tonight!!
そして日本語の節へ戻る。
今宵おいでの
皆様方よ イヤ~~
英語と津軽民謡の言葉が交差し、曲はさらに大きく広がった。
P38|Jongara-bushi begins
つむぎ・はやり「Now then, from here」
かける「Jongara-bushi begins!」
ひびき・たいきち「I shall sing it for you」
かける「Listen closely lend me your ears」
言葉を受け渡すたび、八人の音も次の奏者へ渡っていった。
P39|運命のじょんがら節
世界はさらに濃く変わった。
光沢のある黒、パールホワイト、そして金の輝き。バロック調の世界で「運命」とじょんがら節がぶつかる。
アコ・りゅうこう「All you good people」
かける「gathered here tonight」
「今宵おいでの 皆様方よ イヤ~~」
重厚なクラシックの響きの中でも、三味線の撥音は埋もれなかった。
P40|Listen closely
つむぎ・はやり「Now then, from here」
かける「Jongara-bushi begins」
ひびき・ともえ・たいきち「I shall sing it for you」
かける「Listen closely lend me your ears」
運命の強い動機とじょんがら節の勢いが、最後の山場へ駆け上がっていく。
P41|八人のフィニッシュ
最後は誰か一人ではなかった。
アコのバイオリン。
かけるのピアノ。
つむぎ、はやり、りゅうこうの三味線。
ともえの篠笛。
たいきちのティンパニ。
ひびきの鉄琴。
八つの音がそれぞれの個性を残したまま、一つの大きな終止へ向かった。
最後の一音。
そして一瞬の静寂。
第10話のクラシックセッションは、八人全員の音で締めくくられた。
P42|明日からクラシック合宿
かける「なんとか終わったな。」
はやり「明日から夏休みジャン」
丹仁野先生が、さらりと次の予定を告げた。
「ええ。三味線クラブ クラシック合宿の始まりよ。」
はやり「シャビ!?合宿!?楽しみジャン」
ともえ、たいきち、ひびきも覚悟を決めた。
ともえ「こうなったらトコトン付き合いだ」
たいきち「こうなったらトコトン付き合うばい」
ひびき「こうなったらトコトン付き合うけん」
アコ「OK アタシも付き合うよ!」
一曲を終えたばかりなのに、次の挑戦はもう目の前にあった。
P43|次回予告
つむぎ「次回もClassic編続くよ」
はやり「りゅうこう少年ドキドキジャン!」
りゅうこう「おまえが少年いうな。」
ともえ「引き続き!でるだよ」
たいきち「おいたちも!」
アコ「次回も見どころ満載だよ。」
かける「次回もぜってえみてくれよな!」
こうしてクラシック入門編は終了。
次は夏休み。舞台は三味線クラブのクラシック合宿へ――。
シャミる!第11話 三味線とClassicの融合でい!











